どこへ行く漂泊者 (バガボンド 29巻)

チョリーッス! 数少ないマイミクの方、お久しぶりです。元気でしたかー?
・・・いや、あの、勇気をだして日記リンクしたもので、ははは。

この慣れない書き出しで困惑してるのは貴方だけではありません・・・って当人がだいぶ無理してますからな。
早くもこの書き出しと日記のリンクを後悔しているところですが、もう電車は駅を出発してしまったのです・・・そのうちリンク切るかも。
じゃリンクすんなよ俺!

バガボンド(29)(モーニングKC)

バガボンド(29)(モーニングKC)

まぁ超有名作ですから。下手なコメントはできないとこです。ってするんだけど。
相変わらずの圧倒的画力。うーむ、沢庵坊との問答は宗教および哲学を思わせるな。天の声、「人」の答えを探すため、云々。


このヘビーな主題を含むバガボンド作者の井上雅彦


《「一コマが一つの絵画として完成している」と評価されるなど、井上の画力には定評がある。当初井上は当時の服装である着物の描写が思うようにいかず、特に戦闘時に不自然さが現れてしまう事について悩んでいた。考えた末に井上は登場人物が裸の状態を下描きの段階で一度書き、その上で着衣を描き込むといった手間のかかる手法によって、この問題を解決した。その為、本作品では通常の倍近い作業を要している。さらに、ペンでの描写に限界を感じたことをきっかけに、場面全体の雰囲気を変えるため、また鐘巻自斎の汚らしさ等を表現するために、いわゆる「小次郎編」開始時から作品途中にして完全に筆のみによって描画するようになった》コピペ引用。


個人的には宝蔵院胤舜との戦いあたりが好きだったけど、小次郎編になってから特にトーンが暗くなっていった気がするのも納得。筆で書くって、よく考えたらマンガじゃなくてもいいじゃん。セリフとったら水墨画だものなぁ。すでに芸術ですな。


吉川英治版『宮本武蔵』でも人間的に成長していく武蔵の物語であったが、僕の印象では「いい人」になってゆく武蔵の人格が遂には聖人君子のようになり、NHKのドラマのようで好きになれなかった。

このバガボンド佐々木小次郎が聾唖であるという設定にようやく慣れてきましたが今後はどうなるのでしょう?吉岡一門との戦いが27巻で終り、戦い以外で既に2巻、一体いつになったら巌流島にたどり着くのか皆目見当がつきませんが、引き込まれますな。


アイドルだらけの映画にだけはなってほしくない作品です。