白樺山荘とマンガ

久々に白樺山荘のラーメンを食った。


背脂とニンニクがコレでもかと入ってる最近主流のこってり味ラーメンで、僕の好みとは全然違うが昼時など常に行列ができており、ウチの近所ではダントツに繁盛している。
しかしクドイし脂っぽいし、何といっても喉が渇く。


僕がススキノで働いていて豊平のマリモマンションに居候していた頃だからもう20年前になるのか。うーむ、いろんな人が住んでたなぁアソコ(遠い目)などという感慨深いのはおいといて、そのマンションの近所に「宝仙」だか「宝龍」だったか店名は失念したが潰れかけの食堂があった。
そこはラーメン1杯でも出前してくれる気のいい店で、1杯500円だったかなぁ、そこそこにウマイ!何故だか出前なのに早い!しかも安い!という三拍子そろった力技で、いつしか我々マリモ軍団を虜にしていったのであった。


ある日、当時のネーちゃんと気まぐれに今日は店行って食おうってことになりその店に初めて入ったのだが、あまりのボロさに戦慄した。
ディテールは忘れてしまったけど、印象として今も残っている訳だからかなりの物だったのだろう。


しかしながらそこは昔ながらの食堂だった。
雑誌と漫画とテレビ。
ファミレスなどの大型レストランチェーンが外食の主流となっている今、客の滞在時間を伸ばすこの手のツールを置いているのは個人店の居酒屋くらいであろうか。さびしいもんですなぁ全く。


ほんでそのお店に話は戻ると、ラックにはスポーツ新聞の他にきっちりと女性セブンとかのゴシップ週刊誌、漫画ではコア度男気度高めの漫画ゴラクなどの実に空気を読んだラインナップ(どんな空気だ)。


しかも本棚には油とシミで汚れた「独身アパートどくだみ荘」(福谷たかし)がズラッと並び、その横にはあの伝説の作品『新カラテ地獄変』(梶原一騎中城健)がキラリと並ぶ。
ああ、「ボディーガード牙」」だったかもしれないがマフィア、空手、陵辱のトライアングルが主題のこのシリーズに大差はないのでノー問題。


ネーちゃんは女性誌、僕は梶原ワールドにひたりながら充実した時間をズルズルとラーメンを食いながら過ごし、1時間くらいしてからに店出たような覚えがある。
梶原一騎は憶えているが、店の記憶は曖昧。違う店とゴッチャになってるかなー。


ともかく、たいして美味しくなくても梶原マンガやゴルゴ13、うーむ、あとなんだろ、暴力大将とか置いてあれば通う可能性大。
味じゃ起平が一番好きだったけど無くなっちゃったのがつくづく残念。


関係ないけどこれから新札幌の焼き鳥屋「とり久」に行ってきます。