筒井康隆と広瀬正の復刻文庫
僕のような職場だと、大学生などの若い人と一緒に働くことが多い。
若いのにきっちりしてる奴は大抵は不器用だが真面目だし、だらしなくしたたかな奴のほうが要領よく立ち回るが突然来なくなったりする。
いろんな奴が入ってきて勝手に辞めていくが、毎年4月前後には18歳の学生が何人か入ってくる。
まぁどこの会社でも同じなのだろうが、僕らの職種はアルバイトに依存している度合いが高いので接点も多くなるし、40代の僕がハタチ前後の若者と酒を飲むことだって珍しいことではない。
今の職場の大学生は大体が小樽商大なので比較的真面目な若者が多く、何故だか休憩中に文庫やハードカバーの売れてる本を読んでいる。
今までになく、けっこう文化的な職場なので意外だが、なかなかどうしていごこちが良いもんだ。
チョッとしたベストセラーであれば店の誰かが持っているので、僕も彼らから借りたりしているこの頃。興味がてらにチョイと話を聞いてみた。
彼ら中で人気があるのは東野圭吾と伊坂幸太郎の二人。
あとはというと、ほとんどはTVや映画の原作絡みで「チーム・バチスタ」やら本屋でヒラ積みしてある売れ線どこであり、知らない作家の名も出てきたのであるが興味がないので失念した。すまぬ。
残念ながら、みうらじゅん、杉作J太郎、松尾スズキ、リリー・フランキー、浅草キッド、吉田豪など僕好みのソッチ方面では絶大なる人気の輩の名前が出てくることはなかった。
そうなのか。やはりマイナーな存在なのか。
名前を出すと何人かは知られていたが、そもそも、ウチの学生がその存在すら知らない個人個人を説明するのも面倒なので、その辺で話をうやむやにしておいた。
お茶の間バラエティーひな壇芸人を見たことあっても、ソッチ方面での有名人の顔など知る訳ないもんなぁ。って学生じゃなくても知らないか、普通は。
あ、ちなみに今の商大生はプロレスどころか格闘技も見ないことがこの時に発覚。ヒョードルさえ誰も知らなかったのだ(ガチ)。
そこで微力ではあるが僕が啓蒙していくことにした。
ゆくゆくは自力で松尾スズキや吉田豪を読んでほしいものです。
まずはこんなのどうでしょう?
僕が高校生から40過ぎた今でも敬愛する筒井康隆のリビドー短編集、エロ話ですな。(全然ソッチ方面ではない、念のため)
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「美女の大便はでかい、」という書き出しにも恐れ入るが、オナニーの恍惚感から自我が崩壊し、その自我の底辺からテレポートという隠れた潜在能力を発揮する主人公、その名も「千益夫」。
なんでこんな発想が生まれるのか!すげー。
筒井作品には『時をかける少女』や『七瀬ふたたび』の名作も多々あり。
日本SFのタイムスリップものではコレも名作。
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うーむ、ワタクシすることないので読書三昧です。