一瞬の夏

今日も寒い!
って冬ですからな、そりゃ当たり前な話なんですがね、まぁあれですね、こんな日には湯豆腐つまみに熱燗をキュッと・・・なんて午前中から思ってもいないことを書くのはよせ!
まぁアレです。タクシーの運ちゃんに話しかけたようなもんで挨拶の一種と思っていただくと助かります。

早くも迷いを感じさせているオープニングですいませんが、まぁその、この景気の悪さといいますか、なんですかね、僕も会社勤めをしてますから現在のこの未曽有の不景気には危機感を持ってるわけですよ。値上がり値上がりの世の中ですからなぁ、どうなるのでしょうかね。

ミレニアムでしたっけ?2000年、まさに世紀末であった時期ですが、結果的には何も起こらなかったノストラダムスの予言やらY2K問題やら、マスコミが世間の不安感を煽ったこの時期よりも今のほうが不安感がリアルであります。余談ですが思い出してみるとこの時期、ワタクシは国民金融公庫サラ金のデータベースがY2K問題で消失することを真剣に祈っていたのであります。


ってこんな話をしたいのかオレは!


沢木耕太郎の名作であります。カシアス内藤であります。黒人の父と日本人の母をもつハーフであり、恵まれた才能を持ちながら大成しなかった側面をもつ、プロレス界に例えるとジョージ高野のような人であります。

輪島功一と現役時代が重なっていることで、後の輪島を倒してチャンピオンとなる韓国の柳済斗に敗れて以降落ちていく姿が余計に際立ち、「かませ犬」扱いのマッチメイクを受けざるをえない彼の心情や、師であるエディ・タウンゼントとの親子のような関係を克明に書き上げたこのノンフィクションは男なら必読であります。


ウィキからエディさんの名言を引用


・勝てる可能性がないと判断すると、タオルを投入するのは誰よりも早かったと言われている。「ボクシング辞めたアトの人生の方が長いのヨ。誰がそのボクサーの面倒ヲ見てくれるの?無事に家に帰シテあげるのもワタシの仕事ネ」「勝った時には友達おおぜいイッパイ出来るからワタシいなくてもいいの。誰が負けたボクサー励ますの?ワタシ負けたボクサーの味方ネ」

・リキジムに初めて来た時、先輩達が竹刀で選手を叩いて指導している光景を見て「リングの上で叩かれて、ジムに帰って来てまた叩かれるのですか?ワタシはハートのラブで選手を育てるネ」と力道山に進言して譲らず、エディの指導方法を認めさせた。


これが泣かずにいられよか!僕もこんな人生の師が欲しかった。
そのエディさんに対する内藤の現在の状況と心情をカメラが追った秀逸な動画がありました。

彼のジム開設には沢木耕太郎も力を貸したそうです。みんな「男」でありますな。