織田裕二
めずらしく最近、仕事が忙しい。まぁ事情がいろいろとあってしょうがないっちゃぁしょうがないんだけども労働時間が長いもんで終わった後は喉が渇いてしょうがない。そこで水をガブ飲みしたいのを我慢してから近所の焼鳥屋でビールを飲む。一気にジョッキー半分ほど飲み干す一口目の爽快感は何物にも例えられない幸福な一瞬だ。
ほんでグイっとジョッキーを飲み干し、いつものように冷酒を一杯飲んでると本日はテレビで世界陸上が放映されていた。
なになに?女子マラソンで銀メダル?男子やり投げ決勝進出だそうな。あーそー。こんなのがホントに面白いのか?僕が喜ぶものっても大したことないものが多いけど、本気で陸上競技を熱中して見ている人とは友達にはなれないだろうな。
全くもって何が面白いのかさっぱり分からない。記録?日本がメダルを取ること?
まだ女子バレーのほうが面白いんじゃないかね。こっちのほうが勝ち負けに感情移入しやすいだろ?まぁ人それぞれだから好きな人は見ればいいんだけどさ。マラソンのテレビ中継を初めから最後まで見る人なんか信じられないが、正月のマラソン番組の視聴率はやたら良いという話を聞いた。いったいどれだけの人がヒマなんだ?その間に洗濯でもできるだろうに。3時間近くもただ走ってる人を見てて何が面白いっていうんだ?僕は同じ理由でF-1にも興味がない。何かが走るということであれば、僕は競馬が好きだ。でもそれは博打だからだ!
まぁいいや。したり顔でコメントしてる織田裕二にも慣れてきた。陸上というより織田裕二を見る番組としてはある意味面白いかもしれないが、物まね芸人に本気で怒ったケツの穴の小さい奴だ。コメントの面白みに期待するのは無理だろうが失言は大いに歓迎する。なんといっても椿三十郎だからね。
おお、思い出した。面白みの無いと言えばダルビッシュ夫人サエコのブログが有名だが、彼女の奇跡的な歌声をyoutubeで見たよ。
これは芸術品だ! ソニン久々に見たな。
エデンの戦士
最近じゃ街中でタバコを吸うために、250円くらいのコーヒースタンドっての?スターバックスみたいな紙コップでくれるやつ。まぁそんなとこにたまに行くのだけどアレは落ち着かない。やはりコーヒーは落ち着いた喫茶店がよろしい。札幌ならカフェらんばんとかコーヒー1杯で600円くらいするけど、なんといっても紙コップじゃないし、雰囲気がある。
今日行ったのは違うとこだけど店員さんの口数の少ないところが良かった。ファミレスなんか典型的だが、やれ灰皿だ、お冷だ、空いたお皿お下げします、なんて若いバイトの女の子なんぞは教えられた仕事を一つ一つマニアルどおりの順番で一生懸命作業してるのだろうが、いちいち突進して来られちゃたまらない。うっとうしい事はなはだしいのである。適度にほっといてくれるのも僕にとっては重要なサービスだ。
まぁその無駄口のないお店のおかげで今日はゆっくり本が読めた。相変わらずの100円の古本ですまないが、田中光二の傑作「エデンの戦士」。うーん、なんとも古い!
- 作者: 田中光二
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
- 発売日: 2000/10
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SFファンタジーというのかな。昔、少年チャンピオンでマンガにもなっていた記憶がある。
本の裏のあらすじをそのまま紹介すると
紀元2600年、地球は地磁気の逆転による放射能の脅威に晒されていた。人類滅亡を危惧した一部の科学者たちは、人工凍眠させた二人の男女に地球の未来を託した。−−−それから2000年、二人は長い眠りから目を覚ました。男はハワイで、女は遠く離れたヨーロッパで・・・・。放射能によって変わり果てた地上で、お互いまだ見ぬ姿を求め、旅する二人は・・・・。傑作ヒロイック・ファンタジー。
すでに日本SFの古典となってるこの作品、さすがに表現やストーリー展開の古さは否めないところだが、すでに中年となった僕が今読み直すと心が洗われる。いい話だー!
そうだよなぁ、子供の時なんて娯楽ったらプロレスとマンガと人生ゲームと外で野球くらいしかなかったしなー。本なんて江戸川乱歩とシートン動物記くらいしか読んでないし。もっと夢のある本を読めばよかった。
しかしながらこの話、いろんなRPGの原型となってるのは事実のようで、とにかく旅に出る主人公、武器の消失と入手、チャプターごとのボスキャラとの戦い、仲間との出会いと別れ、戦いの経験値アップ、二人がめぐり会うラストシーンなど。今では当たり前になったというか僕はゲームに疎いので確証はないけど一昔前のゲームの展開が出てきて物語を構成している。ように感じたのだが間違ってたらスイマセン。
未来が原始時代のようになってるってのはH・G・ウェルズ「タイムマシン」の影響なんだろうが、巨大な虫や動物に襲われるところはスターシップ・トゥルーパーズを思い出した。
アメリカの軍国主義を皮肉ったポール・バーホーベン の傑作だ。まぁ一部でしか言われてないけどね。今は旧作DVDが100円だから見るチャンスですな。
おおっと忘れてた。そういやあまりにもヒマだったんでこんな本も立ち読みした。
- 作者: 石井和義
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/06/10
- メディア: 単行本
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師匠のケンカ10段と伝説の牛殺しの館長を「金の亡者扱い」扱いするK-1(カズヨシ1番)石井館長は最高!
11万円の給料が安いって書いてたけど5万しか払ってなかった佐竹に関して一切の記載はなし!こんな感じのことを吉田豪さんがゴン格の書評に書いてた記憶があったんだけど違ったかな?ま、ほんとに佐竹のサの字も出てこなかったけどね。
今日は仕事してないのに何故か疲れたのはこの立ち読みのせいだろうな。今日は酒飲まないで寝よ。じゃまた。
マダムが来たりて雲丹を食う
あれから3日たったのか・・・。全く凄いライブだった。
そもそもこのライブ企画にマスターがのったのは、自分の好きなマダムギターのライブを自分とこのお客さんとともに楽しみたい!自分のお客さんにマダムをもっと知ってほしい!マダムと岡地さんに千太郎で飲んでほしい!ってとこから始まってるので、その辺の暗い目をしたライブハウスの親父のような商業的なタクラミは一切ないのである。
いや、確かに演奏やら観客のノリなんつーとこから考えると、以前マダムのライブをご覧になったことのあるブルースファンの方のように「前見た時ほどのパンチは無かった」という評論家のような御意見もわからんでもない。純粋にマダムのステージだけを観に来たんだろうからね
かと思えば千太郎に初めて来たと思われる純粋なマダムのファンの中では、なんとライジングサンから一人でハシゴして観に来た東京の女性ファン1名。あんなデカい規模のステージから、今度はほんの1メートル先で唄ってもらえるこの酒場ツアーとのギャップを彼女はどう感じたのだろう。マダムの鼻息まで聞こえるほどの距離感を喜んでもらえたのだろうか?
そしてこれまたライジングサン帰りの女性二人組は札幌在住の女性ディオのSOLWANCOという方々であった。ま、それはブログ検索してわかったのだけど、この二人はもの凄く楽しんでいたようで僕は嬉しい。なんと来週のバディバディのライブでは一緒のステージに上がることが決定したという。今度は個人的に飲みに来ることもあるかもね。
PAの鈴木裕さんとはもちろん初対面であったが札幌在住のミュージシャンであり、大塚まさじさんともステージを共にしたことがあるという。本業の映像も素敵ですよ。これからmojo houseも応援しよう。
しかしだ。なんといっても僕はライブ前から昼飯もご同伴させてもらったり、ライブ前ライブ後と長時間にわたり同じ時間を共有できたのだよ。うらやましいだろ。あ、ちなみに昼は麻生のスープカレーね。出てくるのが異常に遅くてびっくりしたが、マダムと岡地さんが喜んでいたので僕はそれで満足だ。味は普通だと思う。店の名前は忘れたが行くことないので問題なし。
リハーサルを終えたお二人は岩内産極上粒うにを肴に黒ホッピーを旨そうにゴクリと飲み始め幸せそう。ここから千太郎マスターの怒涛のツマミ攻撃に嬉しい悲鳴を上げ続けることとなるのだ。
鮑の酒蒸し、河豚の子の糠漬け、ホタルイカの干物、マスター手製の黒豆チーズ、農家直送朝摘み枝豆の塩ゆで、自家製三升漬け、鯖のへしこも出したのかな?
もう我慢ならん!とばかりカウンター内にいた僕は缶ビールをグビグビ飲んでしまう。すでに始まる前からほろ酔いだ。
そして開演が近づき次々とお客さんは入場してくる。知った顔の方が多いのだが、店の常連の方々は謙虚に後ろの席から座っていき、純粋な音楽だけのファンと思われるお客さんは前から座っていく。
依然としてマダムと岡地さんは何事もないようにカウンターで飲んでいる。余裕のなせるワザなのか?はたまた飲みたりないのかツマミが旨すぎるのか?とうとうカウンターにもお客さんが座りだし、マダムと岡地さんはツマミとホッピーを手に持って店の外で待機。青空控え室とはこのことだ。
客席の熱気が上がってきた。マダムと岡地さんは外でまだ飲んでる。雲丹がお気に入りのようだ。楽しそうだ!なんなんだこの余裕は!流石だぜ!
ここから至高のライブが始まり2時間ほどの興奮の中、無事終了。ブルースアレンジの「雨上がりの夜空に」は最高だった!失禁寸前だったしね。余韻に浸りながらお客さんは思い思いのCDを買い、マダムがサインしていく。なんと客数30人弱の箱でCDの売上が6万を超えた。凄いことじゃないか!ちなみに僕と千太郎さんは全部持ってるので買ってないのである。
打ち上げではシコタマ飲んだよ。もう嬉しすぎてね。キヨシローをリスペクトするこのお二人からはいろんな話を聞いたのだがもったいないから教えない。ただこのお店を気に入ってくれたことが何よりも嬉しい!岡地さんはバッパーズのメンバーに教えるだろうか?マダムはドクトル梅津に教えないと言っていたが多分教えるのは間違いないだろう。なんかいろんな人と知り合った気持ちになったなぁ。
ここで千太郎さんのブログにもあった曲をもう一度貼ることにする。マダムと岡地さんがこの曲を聴いて、新しいことに次々と手を出していくキヨシローに改めて驚き、ちょっぴりジェラシーをも感じたように見えたからだ。
確かにHIPHOPというのは全く聴かないジャンルだけどこれはカッコいい!ついでにマダムとは関係ないが素人がマッシュアップしたこの映像もなかなかカッチョいいぞ!ちなみにライムスターのザ・グレート・アマチュアリズムという曲だ。
さ、いろいろ書きたいことはあるんだけどそろそろやめるよ。長見順を覚えておいてくれ、ってことだけ伝われば今日のところは十分だ。じゃまた。
長見順ライブ!
シャブの話題はもういいだろ。確かにガックリしたことは認めるよ。やっぱりか〜、と思ったのも事実だがね、こんな事件にならなきゃ注目されることもなかったような映像を、ここぞとばかり面白おかしくタレ流すテレビ局もどうかしてる。工藤静香方面の友人も参考人で呼んだらどうだい? ま、彼女の旦那もビッグなプロダクションだしレポーターも手がでないんだろうな。誰も北野誠にはなりたくないって訳だ。
そういえば昔、筒井康隆の小説で「おれに関する噂」というのがあったのだが僕は今回の騒動でそれを思い出したよ。
平凡なサラリーマンの主人公の日常が突然、テレビをはじめとするマスコミに報道される。今日食べたメニューを始め、デートに誘って断られたなんてプライベートなことも全てだ。さすがにこの常軌を逸した報道に耐え切れず主人公は新聞社の編集部に抗議に行くのだが、そこの副編集長の言葉がふるってる。
「マスコミが報道すれば、なんだってビッグ・ニュースになるのです。報道価値なんて、報道したあとからいくらでも出てくるんです」
今回の報道姿勢と微妙にリンクしてないかな? ちなみにこの小説は30年以上前の作品だ。それからな〜んにも変わってないということだろう。テレビ局の姿勢なんてそんなもんだ。
さ、下世話な話はおしまいにしよう。夏まっさかりのこの季節、僕らをもっと熱くさせる熟女のお出ましだ。マダムギター長見順が麻生に来る!
今回も旦那のドラマー岡地曙裕氏とともに来札。何を隠そう去年のライブを見に行った僕は売ってるCDとDVDを持っているので今回はグッズか何かを買うしかないのが悲しいとこだが、そんなのはあの馴染みの居酒屋で飲みながら見られるというシアワセに比べたらどうってことないことだ。
以前、このお店での大塚まさじライブのお手伝いをした時も至福の時間を感じたものだが、今回はどうなるのだろう? 同日のライジングサンでは長見さんと交流のあるハナレグミや吾妻光良&スィンギンバッパーズもライブがあるとか。
吾妻さんがもしフラッと遊びに来てセッションなんかしちゃったら僕は失禁するかもしれない。いやいや、それは千太郎御夫妻も同様であろう。まぁその前にブルースの洪水で失禁している可能性もあるので当日は着替えのパンツが必要だ。
ちなみにマダムギターはハナレグミのニューアルバムにゲスト参加してるらしい。ハナレグミって言われても見たことないのでyoutubeで探してみたら旦那の岡地さんが在籍していたボガンボスの曲をカヴァーしていた。どんととは違う意味で情感あふれる曲だ。ウクレレと竹中直人がいいね。
ああ、興奮してきたぜ。あと日曜日まで何日あるんだ?まるで小学生の遠足というか、順番待ちの風俗の待合室にいるような気分だ。こうしちゃいられない。パンツを買って飲みに行こう。
スウィートホリワイアンズを知ってるかい?
酒井法子が心配だ。おそらく札幌で一番心配してるのは僕だろう。そのことは麻生の居酒屋千太郎の御主人がよく知っている。ウサギは淋しいと死んでしまうんだ。こないだテレビのクイズでそれはウソと言っていたがかまうことはない。淋しいと死ぬんだよ!
彼女の生い立ちからして不幸が重なっている。両親の離婚。堅気になった父親の事故死。岡田有希子のマネージャーでもあった担当マネージャー溝口伸郎の自殺。そして今度は夫の逮捕か・・・。これだけでも不幸なドキュメンタリーじゃないか!その上、なんといっても僕は「ひとつ屋根の下」と「星の金貨」のイメージが強力だからね、ここで心配しなけりゃ男がすたるってもんだ。
さっきネットのニュースを見たら未だ行方知れずらしい。本当に山梨にいるのだろうか?なぜに山梨?うーん、山梨って言われてもなぁ、僕は武藤敬司とジャンボ鶴田しか思い浮かばないぞ。え?何々?新興宗教団体「真如苑」で保護されているという噂あり?ホントか?とにかく樹海で発見されるよりはマシだ。中年のプロレス好きはイメージを大切にするから元アイドルに思い入れが強いのだよ。『生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言』 という映画もあるからね。死んじゃイカンよ。ちなみに近鉄元監督の鈴木啓示も「投げたらアカン」と言っている。押尾なんとかの嫁なんてどうでもいいけど今週はスキャンダラスな話題が多いな。
おっと、こんなジメっとした話はもう止めよう。世間じゃもう夏休み。ビールとイカ刺しの季節だ。できればコマーシャルみたいに昼から外でグビグビ飲みたいとこだがそうもいかん。ということでこのバンドを聴きながら飲むことをオススメする。きっとのんびりとした気持ちになるはずだ。
ゴキゲンな音楽だろ?
このスィートホリワイアンズという大阪のバンドは1920年代、30年代のスィング、ブルース、ハワイアン、ラグタイム、はたまたカリプソまで極めて広い範囲の音楽を演奏していて、なんちゅうか、戦前のハリウッド映画のバックに流れるようなノスタルジックなサウンドがとても心地いいもんだから思わず酒を余計に飲んでしまい、ある意味僕にとっては危険なバンドとも言えるのだ。
ということでビールが飲みたくなってきた。近所の焼鳥屋にそろそろ行くか。おお、そういえばあの娘はいるのだろうか?ホルモン屋で会った笑顔の可愛いあの子だよ。うーむ、彼女のことを思い浮かべると幸せな気分になるな。名前もよく知らないけどね。いつかこのバンドのことを教えてあげたいけど、恥ずかしいから今日はそこのテレビでも見ながら無言で飲むことになるだろう。なんて勇気のないヤツ。ホントはバンドがどうしたってことより話をしたいだけなんだけどさ。いやいやまぁいいよ。中年なんて皆そんなもんだ。
男と女
いやいや、まいった。君はバイトの男でもいい奴なのに不愛想で悪かった。ほんとに反省してるよ。許してくれ。ついでに言い訳もしておこう。考えてみてくれ。ナイスガイの君の目にどう映っていたか知らないが、ぼくは中年のオヤジなんだ。特に今日はくたびれたシャツがバクチで文無しになった失業者みたいだっただろ? だからシャツを買いにユニクロに寄ったのさ。1980円のボタンダウンをね。
レジにいるときに声をかけられたけど君は女連れだったじゃないか。僕はとっても恥ずかしかったよ。よし、ここで大人のアドバイスだ。レジでしょぼくれた中年の知り合いを見つけたらその時は見て見ぬフリをするべきだ。どっかの役人のようにね。これはいつか君に役立つアドバイスになると思うよ。サラリーマンになるなら尚更だ。しかしなぁ、その君の彼女もウチの元バイトだったなんてね。ますます恥かしいよ全く。昔から僕はバイトの名をよく覚えてないんだよ。先日の元の部門の飲み会でもこんなことがあったんだ。
めんどくさいので遅れて行ったら案の定でき上がってる女多数。まぁメンバーも女性が三分の二だからそれは分かる。そのうち始まったよ、そこの部門内で好きになった異性は誰かって話。ほら、まるで修学旅行で中学生がするような話題だ。そんな話題が大好きなファットな女からまっさきに質問が飛んできた。うーん、どうでもいいだろ、そんなもんとは思いつつ、人のよい僕は一応考えた。
「そういやスラっとした長身の女の子が可愛かったなぁ、ナースの学校の人だっけ?でも名前は覚えてないや。」
「ええーっ、Oダさん!あの子の彼氏チンピラですよ!」
「そうだ!Oダさんって名前だった気がする」
「でも好み的にはUエダさんのはずです!絶対そう!」
そのファットは断言した。なぜ決めつける?俺の好みの女の子の話じゃないのか?
「いや、Uエダさんは分かるから。わかった。わかった。Oダさんだよ、Oダさん。」
「ふーん、Uエダさんは離婚しちゃったんだよねー。子供も可愛くてさ、すっごいいい人っていうか可愛いよねー、そっかぁUエダさんかぁ。」
おい、デブ。何納得してんだ。決めつけんじゃねー。違うつってんだろ!
しかし、話を振るだけ振っといて僕の好きだった子はUエダさんてことになってしまった模様で、この辺から話がかわりだし、所謂ガールズトークというのかオバサントークになっていった。うーん、何のための質問だったんだろう。
「ねぇねぇねぇ、みんなは自分から行くタイプ?それとも待つ方のタイプ?」
なんて気持ちの悪い質問だ。すまんが芋焼酎をロックでくれ。飲まずに聞いていられない。
ここで僕の元上司が発言した。
「私はねー、自分からは言ったことないの。好きになった人が言ってくるの。」
オエッ!気持ち悪いにもほどがある。もうたくさんだ。しかしここでさっきのファットが追い討ちをかける。
「やっぱり、美人は得ですよね〜、ホントうらやましぃ〜っ」
なんかヘンだぞ!、言われた本人も納得してるし、ここの部門では『あの人=美人』ってことなっている。なんなんだ、いったい。日本の美人の規格が法律で変わったのか?僕はこのメンバーでは今の職場でよく会う女の子以外は想定外っというか、たとえ泥酔しても体を重ねることはないだろう。お願いだ。もう仲間に入れないでくれ。
どうだい?なんとなく名前を覚えられないことは伝わったかな?君の彼女に伝えたいのは勘違いした女になるな、ってことなんだ。世の中にはこんな女がワンサカいるんだぜ。たまんないだろ。
そんな君たちにこの歌をプレゼントするよ。「Sabor a Mi」というラテンの名曲だ。
Tanto tiempo disfrutamos este amor
nuestras almas se acercaron tanto asi
que yo guardo tu sabor
pero tu llevas tambien
sabor a mi
随分長いこと2人で愛を育んできて
私たちの魂はあまりにも近づきすぎたから、
私の中にあなたのをテイストを感じる
でも、あなたも同じ
私のテイストがしみこんでいるわ
si negaras mi presencia en tu vivir
bastaria con abrazarte y conversar
tanta vida yo te di
que por fuerza tienes
ya sabor a mi
もし、あなたの人生に私の存在が必要ないというのなら
あなたを抱きしめて、おしゃべりするだけで十分よ
あなたに私の人生をいっぱい捧げたから
あなたには、否が応でも、私のテイストがしみこんでいる
このホセ・フェルシアーノは目が見えないけど凄いギタリストなんだ。よし、今日はラテン特集だ。ついでに僕の大好きなこの曲もプレゼントしてお別れしよう。じゃぁ彼女によろしく。
真希波・マリ・イラストリアス
会社の飲み会に参加するのはもう止めよう。我慢してる訳じゃないけど、ついつい余計なことまでしゃべっていまった。なんて口の軽い男なんだ。最近はシラフでも内緒の話をばらしたくなるし、酔っ払うと特に歯止めがきかなくなるしな。まぁいいだろう。スパイには向かない男としてこれからは生きていくよ。秘密を知りたければ僕を飲みに誘うという手もあるな。もし可愛いキミに誘われたりなんかしたら何でもしゃべるよ。これが開き直りというやつだ。
ま、そんな話はおいといて、今日は映画が1000円の日だ。観たのは「ヱヴァンゲリヲン 新劇場版 破」。さすがに公開されてから日が経っていることもあって客席はガラガラ。しかしこのアニメの直撃世代ってのは20代後半だろうなと思っていたのに、若い学生のカップルが多かったのが意外だった。重度のアニメオタクと思われるツワモノルックスの方は皆無。会社をサボって見に来たサラリーマン数名。総観客は30名くらい。観やすくていい塩梅だったけど寂しさは否めない。
雑誌の表紙になってるのが新キャラクターの真希波・マリ・イラストリアス。メガネで胸の大きさをアピールする台詞が印象的であったが、真のマニアの受けはどうなのだろうか。僕はメガネの女の子に特別の愛着がある訳じゃないのでやはりアスカのほうがお気に入りであるが、なかなかの存在感でありました。続く3作目でも重要な役割を担っていくのだろう。戦うシーンで見せた陶酔する姿が彼女のキャラクターのヒントになってるのかな。
今回からこの新キャラクターの登場とストーリーの変更が注目されていた訳だけど、アスカファンには辛いストーリー変更でありました。名前も式波・アスカ・ラングレーと変わっております。まぁ詳しいあらすじはウィキに既に載ってます。
この目を覆う残酷なシーンで効果的なBGMを綾波レイの声優でもある林原めぐみが歌っている。動画は以前のものから繋いでいるので本作とは異なるが、雰囲気は伝わるでしょう。
オリジナルは赤い鳥の「翼をください」。山本潤子の歌唱力がひと際目立つ名曲で、音楽の教科書に取り上げられたことも有名だ。赤い鳥といえば解散後、この山本潤子夫妻のハイ・ファイ・セット、後藤・平山の夫妻の「紙ふうせん」の二つのグループを生むことになるのだが、グループ後期にはドラムの村上“ポンタ”秀一とギターの大村憲司が在籍している。
ここにやけにギターのやかましい「翼をください」の映像もある。関係者のインタビューも貴重ですぞ。
さて、それではブライダル部門の飲み会に行ってくるよ。今日こそは余計なことを言わないつもりだ。今日のビールは苦そうだしね。